委託者と受託者、受益者は兼任できるのか?

信託は、委託者、受託者、受益者という三つの役割によって構成されている事は、既に述べたとおりです。ここでは、この三役の関係をもう少し詳しく見ていきましょう。

まず、投資信託を例にとってお話しましたが、委託者(財産を託す人)と受益者(利益を受ける人)は、同じでも構いません。このように、委託者と受益者が同じ場合のことを「自益信託」と呼びます。自分が利益を受けるために信託しているという意味です。

次に、委託者(財産を託す人)と受益者(利益を受ける人)が異なる場合を考えてみましょう。例えば、財産を託すのは父、受託者は母、受益者は息子というパターンです。この場合は、委託者と受益者が異なるので、「他益信託」と呼びます。他人が利益を受けるために信託しているという事です。

では、委託者(財産を託す人)と受託者(財産を託される人)の兼任は可能でしょうか?自分の財産を自分に託す・・・どう考えてもおかしな感じがしますが、実は、このような信託も可能なのです。この委託者=受託者の信託を「自己信託」と呼びます。詳しくは後ほどご紹介します。

最後に、受託者(財産を託される人)と受益者(利益を受ける人)の兼任はどうでしょうか。このあたりまでくると、信託の自由度や柔軟性が少しずつ伝わってきたのではないかと思いますが、実は、このような信託も可能なのです。ただし、受託者と受益者が同じ状態が1年間続くと信託は終了するという規定になっていますので、この点には注意が必要です。我々は、1年ルールなどと呼んでいますが、そもそも信託の本質に反していることが理由であろうと考えられます。

 

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